2026/10/15
株式会社琉球銀行

琉球銀行(頭取 島袋 健)は、2025年9月に設立した「BORベンチャーファンド3号」を通じて、C4U株式会社(代表 平井 昭光、所在 大阪府吹田市)に出資しましたのでお知らせいたします。
同社は、2018年に設立された大阪大学発のライフサイエンス・スタートアップで、国産のゲノム編集技術※1「CRISPR-Cas3」※2 の社会実装を目指しています。CRISPR-Cas3を用いた遺伝性疾患等に対する新たな治療法の研究開発を自社および他社との提携により進めるとともに、診断、研究用試薬、農業・食品等の幅広い産業へのプラットフォーム展開に取り組んでいます。
CRISPR-Cas3は、標的とする遺伝子の中の特定の核酸部位とその近傍を広く削ることや、試料中のDNAの存在を探知することができることなどを特徴とするゲノム編集技術です。同社は大阪大学の研究成果を基盤とするCRISPR-Cas3関連特許の独占的な実施権を有し、国内外で知的財産ポートフォリオの構築を進めています。
また、製薬・再生医療分野をはじめとする企業や研究機関との共同研究・ライセンス契約を進めており、医療分野に加え、微細藻類の品種改良など非医療分野においてもCRISPR-Cas3の社会実装を推進しています。さらに、AMED「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」※3 の採択およびステージゲート審査通過など、創薬パイプラインの研究開発も着実に進展しています。
今回の資金調達により、CRISPR-Cas3を活用した自社創薬パイプラインの研究開発を加速するとともに、企業・研究機関との共同研究やライセンス展開を通じた事業化を一層推進する計画です。独自のゲノム編集技術を核に、医療から産業用途まで幅広い領域での活用拡大が期待されます。
沖縄県では、GW2050 PROJECTS等を通じて先端医療・ライフサイエンス分野の産業振興が進められており、県内の大学や研究機関との連携可能性も期待されます。当行は、本出資を契機として、県内の研究機関・企業等との連携機会の創出を支援し、沖縄における新たな産業・イノベーションの創出につなげてまいります。
琉球銀行および琉球銀行グループは、「沖縄のために、挑みたい未来がある。」というグループスローガンのもと、本ファンドを通じて、地域を超えて社会課題の解決や新産業の創出に挑む起業家を後押しし、持続可能な成長と価値創造に貢献してまいります。
※1. ゲノム編集技術
DNA切断酵素と人工的にデザインしたRNAなどを細胞に導入し、ゲノムの局所を選択的に切断、改変する技術。
※2. CRISPR-Cas3
CRISPR-Cas9同様に二本鎖DNAを切断するが、crRNA(ガイド)認識配列が長い(27塩基のガイド配列)ことから、特異性が高く、オフターゲット変異(狙った部分以外の変異)が少ない、より安全なゲノム編集ツール。また、大きな欠失を起こすことも可能なため、遺伝子の改変に加えて機能を失わせることも得意としている。
※3. AMED「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する、創薬ベンチャーの成長を支援する事業。革新的な医薬品の実用化を目指す創薬ベンチャーに対し、認定ベンチャーキャピタルによる出資と連動した研究開発費の支援を行うもの。
1. 出資先の概要
| 企業名 | C4U株式会社 |
|---|---|
| 代表取締役 | 平井 昭光 |
| 所在地 | 大阪府吹田市山田丘2番8号 |
| 設立 | 2018年3月 |
| 事業内容 | 新規ゲノム編集技術CRISPR-Cas3を用いた研究開発、医薬品開発および幅広い産業分野へのプラットフォーム展開 |
| ホームページ | https://www.crispr4u.jp/ |
2. BORベンチャーファンド3号の概要
| 名称 | BORベンチャーファンド3号投資有限責任組合 |
|---|---|
| ファンド総額 | 20億円 |
| 契約締結日 | 2025年8月15日 |
| 存続期間 | 2025年9月1日から10年間 |
| 投資形態 | 株式による出資(株式・種類株・新株予約権付社債等) |
| 投資対象 | 県内外の創業初期(シード)から成長後期(レイター)までの全ステージ |
以上
電話:098-860-3454