2022/05/09
株 式 会 社 琉 球 銀 行
琉球銀行(頭取 川上 康)は、2021年12月に公表した「元行員による不祥事件」について、この度、刑事告発を行い、受理されたことをお知らせいたします。
また、弊行では2021 年12 月27 日の対外公表以降、他に不適切な取扱によって金銭被害を受けられたお客様が存在していないかを確認するため、個別の調査を実施しております。
その中で、過去に別行員による「浮貸し(*)」の不祥事件が発生していたことが判明いたしましたので、ご報告申し上げます。弊行を信頼しお取引をいただいているお客様、地域の皆様の信頼を裏切ることになり、役職員一同深く反省しております。
公共的な役割を担い、信用を第一とすべき金融機関において、このような事件が発生したことに対し、改めまして心から深くお詫び申し上げます。
記
- 「元行員による不祥事件(2021年12月公表)」
(1)告発状提出日:2022年4月28日(木) 告発状を提出
※同日沖縄県警察に受理されております。(2)事件の概要
※以下の2021年12月27日のニュースリリースをご参照ください。
https://www.ryugin.co.jp/corporate/news/50672/ - 今回の調査で判明した事件
(1)事件の概要事故者 行員(男性、50代、事故時の役職は支店長) 所属部署 本部 発生時期 2015年6月 事故の内容 事故者は、A支店勤務当時の取引先代表者から、他店舗異動後も相談を受け、A支店への融資の打診や進捗確認などを行い、謝礼を受け取ることもあったところ、取引先が購入した土地の手付金を決済するための資金が不足したため、事故者自ら2000万円を代表者に貸付けておりました。
また、事故者は、他店舗勤務当時に知り合った別のお客様複数に対し、前記代表者への資金繰り協力を求める書類や貸借の際の借用書を作成し、当該お客様から前記代表者への合計2400万円の貸付けの媒介をしておりました。
以上については、浮貸し(*)に該当する不適切な金銭の貸付事件であると認められます。事故発覚日 2022年4月13日 発覚の経緯 2021年11月下旬(2021年12月公表)に発覚した不祥事件に係る伏在調査を行っているなかで発覚し、内部調査を進めたところ、本件事件を確認しました。 事故金額 4400万円 実損額 0円
* 「浮貸し」とは、金融機関の行員がその地位を利用し、自己又は当該金融機関以外の第三者の利益を図るために、金銭の貸付、金銭の貸借の媒介、債務保証をすることをいいます。金融機関の信用を損なう行為であり、出資法により禁止されています。
(2)監督官庁等への届出
法令に基づく監督官庁への届出を行っております。
(3)人事処分
両事件の全容解明後に事故者及び関係者に対する厳正な処分を行うこととしております。
(4)今後の対応
弊行は、これまでも法令等遵守態勢の確立を最優先の課題として取り組んでまいりましたが、昨年12月に元行員による金銭詐取の公表に続き、本事件が判明したことは、誠に申し訳なく心より深くお詫び申し上げます。
このように不祥事件が連続で発生していることを厳粛に受け止め、新たに第三者・外部の方を加えた「不祥事再発防止に係る特別委員会」を設置いたします。同特別委員会では、昨年12月の不祥事件も含め、詳細な調査と再発防止策の策定に向けた必要な議論を行ってまいります。
改めて信頼回復のため、頭取を筆頭に経営陣が率先してコンプライアンス重視の企業風土を醸成していくとともに、より一層の経営管理態勢の確立および内部管理態勢の拡充を図り、全力で再発防止に取り組んでまいる所存です。
以上
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