基本方針
琉球銀行は、コンプライアンスに対する基本方針を、経営理念に則り、また全国銀行協会制定の「行動憲章」を踏まえて策定しています。これらは、琉球銀行の職員が日々の業務を遂行する上で基本となるものです。
- 銀行の社会的責任と公共的使命を果たします。
- 法令やルールを厳格に遵守します。
- 反社会的勢力との関係遮断を徹底します。
- 質の高い金融サービスを提供します。
- 社会とのコミュニケーションを図ります。
- 役職員の人権等を尊重します。
体制図
金融取引では、公正な競争の確保、マネー・ローンダリングの防止、インサイダー取引の禁止など、遵守すべき法令やルールが多数存在するほか、社会的規範を逸脱することがないよう、不健全な融資や営業活動を慎み、誠実で公正な行動をとることが求められます。
コンプライアンス違反の報告・調査・対応
職員によって認識・予見されたコンプライアンス懸念事項は、「コンプライアンス報告ルール」に従い、①所属する部店のコンプライアンス担当者・コンプライアンス統括責任者を通じて、本部の業務所管部署およびリスク統括部コンプライアンス室へ、または②内部通報等の相談窓口を設置するリスク統括部コンプライアンス室へ直接、報告されます。その後、担当役員等へ報告されます。
報告されたコンプライアンス懸念事項は、業務所管部、監査部または人事部に連携され、必要に応じた調査が行われます。特に不祥事件や重大な規程違反等と見られる事象は、規程に従い、監査部長の主導で、現場保持、情報管理等の初動対応について適切な処置が講じられ、役員、関係部、顧問弁護士、また当局と適宜協議して対処します。
調査の結果、不祥事件や重大な規程違反等のコンプライアンス違反が認定されたときは、事案に応じて、発生原因の分析、再発防止策等を検討した上で、「コンプライアンス委員会」および取締役会への報告、法令に基づく行政当局等への報告が行われるほか、必要に応じ、「人事委員会」による就業規則に基づく懲罰の手続、刑事・民事の手続、公表措置などが講じられます。
具体的な取り組み
個人情報保護
当行は、お客さまの個人情報の取り扱いに関し、「個人情報の保護に関する法律」、「行政手続における特定の個人 を識別するための番号の利用等に関する法律」および業界 ガイドライン等の規範を順守し、お客さまより取得した個 人情報を適切に管理するため、組織的・物理的・人的・技術的な安全管理措置を講じ、個人情報への不正アクセス、 個人情報の紛失、改ざんおよび漏えい等の防止ならびに是 正に取り組んでおります。
顧客保護
当行は、お客さまの利益の保護および利便性の向上を図るため、「顧客説明管理」、「顧客サポート等管理」、「顧客情報管理」、「外部委託管理」の適切性を確保し、顧客保護等管理態勢の確立に努めております。
顧客本位の業務運営
当行は「地域から親しまれ、信頼され、地域社会の発展に寄与する銀行」という経営理念に基づき、沖縄の地域社会の発展には、ひとりひとりのお客さまの金融資産をお守りし、増やしていくことも大切だと考え、資産形成から資産運用、資産継承までライフステージや目的にあわせたコンサルティング提案を行っております。
当行は「お客さまの最善の利益」の実現を金融面でサポートすることが役割であると考え、その役割を果たすために必要な知識の取得に努めております。また、お客さまの資産の形成や運用等に関する考えを対話を通して共有し、最適な商品の提供を行ってまいります。
内部通報制度の整備と見直し
法令等違反行為の未然防止または早期発見・是正を目的として、内部通報制度の態勢整備をしています。また、アンケート等で寄せられる役職員の要望や意見を踏まえ、役職員にとってより利用しやすい制度となるよう、制度設計の見直し、周知方法・啓蒙活動の見直しに取り組んでいます。
マネー・ローンダリング等防止への取り組み
マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与(以下マネロン等)対策の重要性が近年高まっています。マネロン等は世界共通の課題であると認識の下、経営の重要課題の一つとして位置づけ、関係法令等を遵守し、対応しております。
具体的にリスク統括部内に「マネー・ローンダリング等対策室」を設置し、対応方針・規程整備、システム等による異常取引の検知、疑わしい取引の届け出、役職員への各種研修や関連資格の資格推奨に取り組んでいます。
反社会的勢力排除の取り組み
社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力と対決し、関係を遮断するための態勢を整備し、取引根絶に向けた取り組みを行っております。具体的には、反社会的勢力に対する基本方針、規程整備、普通預金等の規約への暴力団排除条項の導入等、取引排除に向けた対応を強化しています。