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第26回(平成29年度)

紅型デザインコンテスト

りゅうぎん紅型デザインコンテスト

沖縄県の伝統工芸の一つである紅型の振興と若手工芸家の育成ならびに紅型デザインの新しい領域を追求していくことを目的に、「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」を毎年開催しています。応募作品は展示会で発表するとともに、入賞作品については当行のカレンダーや通帳、広報物などに広く活用しています。

※りゅうぎん紅型デザイン公募展は、第17回(平成20年)より、りゅうぎん紅型デザインコンテストに名称を変更しています。

※画像をクリックすると拡大表示します。

一般枠

大賞 技術賞
桜輝(おうか) 竜宮城
「桜輝(おうか)」
座波 千明
「竜宮城」
比嘉 春香
デザイン賞 奨励賞
海を集める ブーツナギィ宮古島(ミャークジマ)
「海を集める」
竹内 まみ
「ブーツナギィ宮古島(ミャークジマ)」
島尻 稚菜
奨励賞  
匂いに誘われて  
「匂いに誘われて」
比屋根 由佳
 
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桜輝(おうか)
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1280×800
竜宮城
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海を集める
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1280×800
ブーツナギィ宮古島
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1280×800
匂いに誘われて
1024×768
1280×800
 

未来枠

優秀賞 優良賞
朝顔 りっかりっかピクニック
「朝顔」
川満 芽唯
「りっかりっかピクニック」
赤嶺 耕平
審査員特別賞  
夏の夜  
「夏の夜」
我如古 夢叶
 
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朝顔
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りっかりっかピクニック
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夏の夜
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1280×800
 

審査講評(一般枠)

大賞「桜輝(おうか)」

過去の受賞歴をみると、デザイン賞2回、技術賞1回を受けた、紅型デザインの熟練者である。作品「桜輝」は、黄色を主にした多色で特に桜とサザンカの花々が全体を引き立てている。踊る人物も含めて、華麗な表現だ。下部の海岸や上部の波型の丘や、その他のいたる所で子どもと大人が太鼓を叩(たた)いてエイサーを踊っている。
中央に黒っぽい大きなシルエットの身体には星くずが纏(まと)っているように描かれてキラキラ光って見える。何かの曲が流れているような動きがある。そして何かの困難にも打ち克(か)って、前進するような強いイメージが彷彿としている。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

技術賞「竜宮城」

微(かす)かな紋様が入ったブルーと黄色の滲んだ海底の描写の中に、魚類とは別に陸上のデイゴの花が上から覗(のぞ)き、下部には花ブロックの造形が配合されている。どこか遠いところに竜宮城があるような夢想へと誘っているようだ。明るい爽やかな雰囲気である。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

デザイン賞「海を集める」

淡白な薄いブルーの一面に数輪の大きな白い花か雲のような形体が浮いている。それらの合間に、捻じれたロープ状のものが二本ほど走っている。それが砂浜の暗喩だという。また、花模様の中から黄色いクラゲに似た細い何かが揺らいでいる。それらは海面の波のキラキラ光る情態を作品化したものらしい。海に対する逞(たくま)しい飛躍した想像力の賜物(たまもの)だろう。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

奨励賞「ブーツナギィ宮古島(ミャークジマ) 」

作品は細密に描き込まれ、魅惑的な色彩の図形だ。題名の「ブ」は宮古島の方言で苧麻(ちょま)のことで、苧麻は藍染の宮古上布の原糸である。「ツナギィ」は繋(つな)ぐを意味し、制作にはいろんな道具を必要とする。例えば、糸車(方言で「ツングヤマ」)、紅花、カラムシ(この植物から繊維を取る)等々が作品の中に描かれ、華麗さと共に郷土愛を滲(にじ)ませていた。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

奨励賞「匂いに誘われて」

南島の森の静穏なたたずまいの風物詩の中に、サガリバナの花が幾つも揃(そろ)って円形に開いている。本来、サガリバナは下向きに垂下して夜咲く花である。作者は敢(あ)えて上向きに描いた。中央で羽ばたき静止したイソヒヨドリも下から花を見上げている。別天地のような美しい情景だ。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

審査講評(未来枠)

優秀賞「朝顔」

色とりどりの朝顔が数輪画面いっぱい淡い色彩で描かれている。それらの朝顔の真ん中から白い雌しべが細長く画面に踊っている。それが造形的なアクセントになっている。地色は上部にイエロー、下部に薄いピンクが広がり、水彩画のような透明感をおびている。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

優良賞「りっかりっかピクニック」

一見して伝統的な作品を感じさせる。その全体の色調には落ち着いた華やかさがある。浮き浮きした感じのタイトルとは裏腹に、定着した造形だ。ブーゲンビリアやハイビスカス、蝶はオオゴマダラ、魚は大きなブダイなど整然と美しく描かれていて、全体的にバランスのよい出来栄え。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

審査員特別賞「夏の夜」

色彩が濃厚で、描かれた枝葉や花々は密集し、暑い夏の夜のイメージがよく似合っている。また、精巧な構成と言えるだろう。背景の色はこげ茶から茶色へ、そして黒色へ移行し、描かれた形体が明確になっている。ブーゲンビリアは光を浴びて明るく、中心のサガリバナは下向きに描かれ、生彩を帯びている。

審査講評 星 雅彦
(美術評論家・詩人)
【平成29年8月4日付 琉球新報掲載】

デザイン意図(一般枠)

大賞「桜輝(おうか)

沖縄の魅力の一つであるエイサー 心を踊らせる桜のように見た方の心の中で輝き続ける。

技術賞「竜宮城」

淡い海の中のイメージを表現したく、色や配置を考えました。

デザイン賞「海を集める」

友人と行った海の思い出 波の流れる様子と目に映るキラキラしたものたちを作品にしました。

奨励賞「ブーツナギィ宮古島(ミャークジマ) 」 

私の祖父母は宮古島出身です。現在「宮古上布」を織る人が減ってきていることを知り、受け継いでいくことの大切さを、気持ちを込めて制作した。多良間で鮮やかに咲く紅花と上布を作る時に使用する道具(かご、アワビ貝、ツングヤマ)や苧麻の葉や糸。そして楽しくおしゃべりする三時茶の雰囲気を急須と湯のみで表現した。

奨励賞「匂いに誘われて」

6月の梅雨明け、サガリバナが咲き誇り、歩道横に生えてきた花が鮮やかに開花していた。その花達にさそわれるように、鳥達がよってくる様子を表現した。

デザイン意図(未来枠)

優秀賞「朝顔」

沖縄といえば青い海やシーサーですが、私は畑にたくさん咲いていた朝顔に沖縄らしさを感じました。朝顔の花に模様を入れたり、背景を朝焼け色にしたのが工夫した所です。

優良賞「りっかりっかピクニック」

沖縄の自然を大切にし、未来に残していきたい。

審査員特別賞「夏の夜」

サガリバナとブーゲンビリアの横や下などを向いて咲いている様子が面白いと思い、この2つでデザインしました。サガリバナは夜に咲く花なので夜をイメージした色にして、夜に吹く風の心地良さを感じられるように葉を波のような形にしました。